英語のボーディングスクールというのは日本語でいうところの全寮制学校や寄宿学校にあたります。日本ではあまり一般的ではありませんが、欧米ではかなり受け入れられている教育形態です。またエリートを育てるというイメージもあり、国や地域によっては名門校が揃っていたりもします。家が遠いからという理由で寮生活をする学生もいますが、通学できる距離でも寮に入っている学生も多いです。

ボーディングスクールは、学業だけではなく、将来的に自立する力や人間関係の築き方などを学び、総合的な人としての基盤を形成していくという方針で運営されているところが多いです。食事の取り方、部屋の片付け、制服のアイロンかけから必要な勉強時間を遊ぶ時間も確保しながらどう調整するのかといったことまで、家にいたら親に言われたからやるというようなことを自らやり毎日を過ごすということです。ボーディングスクールでは教室でも寮でも同じ年頃の生徒が日々一緒にいるのですから、トラブルがないことはありません。でも、それを自分達で解決していくというのも学びの一つと考えられています。

ボーディングスクールに入れる親もそのような総合的な人間形成を願って入れています。週末や長期休暇中は家庭に帰りますから、家族との時間がなくなるという心配はありません。また、エリート校と言われる学校だと寮生活で築いた親密な関係が将来的にビジネスチャンスにつながるコネクションに活かせるとも言われています。