私たちは通常、義務教育を受けて大学や就職などのその後の人生を決めていきますが、日本の教育はとても画一的で、効率を重視した教育方針であることから、個性を磨きにくい教育だと言われています。そんな中、日本とは真逆と行って良いほど個人個人の資質を伸ばしていくことを重視した学校が、世界には存在します。その代表的な学校がボーディングスクールです。ボーディングスクールは全寮制の学校で、世界のさまざまな国から子どもたちが留学してきて、寮の中で共同生活を送っていきます。

そのため、勉強だけではなく、モラルや規律などの人格形成に重要なことも、日常の生活の中で自然と学んでいける環境にあるのです。学習については、一クラスに多くても10人前後の少数制をとっているため、先生が一人一人の子どもたちに目が行き届きやすい環境になっています。そして、先生が押し付けて勉強をしていくというよりは、自ら課題を見つけて克服していくという方針で教育されていきます。もちろん放置するという意味ではなく、先生は個人個人が苦手とすることに対して、的確なアドバイスをしたり、気づかせてあげるためのサポートをしていくのです。

このようにして個人が自らの苦手分野を知ることや、個性に気が付くことで、資質を伸ばしていき、将来を自らの手で切り開いていく力を養っていくことができるのです。またボーディングスクールには、図書館やスポーツ、芸術、その他の施設が充実しているため、学問だけではなく感性を磨いたり、身体を作っていくこともできる環境がそろっているのです。